「聖書から学ぶ生き方」出会いや別れ、人生における事象は神さまの計らいごと、そしてその選択は自由意志

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私は聖書を歴史書のように、その時代のくらしや文化、歴史的背景も考慮しながら、ニュージーランドに住む日本人の仲間とオンラインでバイブルスタディをしています。

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使徒の働き10章 聖書からの気づき・学び

今日の気づきは人生に起こるすべての出会いや出来事は神様の計らい。それをどう受け取り、どっちの道へ行くかは私たちの自由意志。だから、神様の思いに逸れないように、悪魔の囁きに落ちないように、いつも神様の近くにいれるよう、コルネリオ(英語コーネリアス)やペテロ(英語ピーター)の出会いのように、神様から与えられたサインを受け取れるよう、聖書を学びながら神様に今を感謝して、祈りを神様とのコミュニケーションとして日々の暮らしに取り入れたい。

聖書を学ぶことによって、私が日本という国で生まれ、両親や家族、友人、学校、職場、私の身に起こったすべてのことは、すべて神様の計らい、そしてこの記事を書いたこと、また、訪問してくださり、この記事を読んでくださっているお一人お一人にも、神様のご計画があるのだと思っています。神様はすべてを創造された方なのです。(創世記)

英語の聖書のニュアンスも感じていただけたら嬉しく思います。

ローマ軍100人隊長コルネリオが見たヴィジョン

At Caesarea there was a man named Cornelius, a centurion in what was known as the Italian Regiment. He and all his family were devout and God-fearing; he gave generously to those in need and prayed to God regularly.

古代都市カイザリア(英語シザリア)にコルネリオ(英語コーネリアス)という100人の兵を率いるイタリア隊の隊長がいました。コルネリオはローマ人でありながら、全家族とともに神様を敬い感謝し、ユダヤ人だろうが分け隔てなく助けが必要な人には手を差し伸べ、日ごろから神様に祈りを通して神の御心に沿えるようにと暮らしていました。   

使徒の働き10章1~2節 Acts NIV10:1-2 日本語訳はNobukoが英語のニュアンスから私の個人の経験を踏まえて訳してみました。

One day at about three in the afternoon he had a vision. He distinctly saw an angel of God, who came to him and said, “Cornelius!” Cornelius stared at him in fear. “What is it, Lord?” he asked. The angel answered, “Your prayers and gifts to the poor have come up as a memorial offering before God. Now send men to Joppa to bring back a man named Simon who is called Peter.

ある日の午後3時、コルネリオにVison閃きが起こりました。そして、その中にはっきりと神様の使いの天使がいて、コルネリオに近づいてきて、「コルネリオ!」と呼んだのです。コルネリオは怖くとも天使から目が離せず、「神様、何でしょうか?」と尋ねてみました。すると、天使が「あなたの祈りと困っている人たちへの施しは、神様に届いています。さぁ、ヨッパ(英語ジョッパ)(町の名前)に使いをやってシモン(英語サイモン)という名ですがペテロ(英語ピーター)と呼ばれている者をつれてきなさい」

使徒の働き10章3~5節 Acts NIV 10:3-5 日本語訳はNobukoが英語のニュアンスから私の個人の経験を踏まえて訳してみました。また、英語での呼び名が違っているので明記しています。

天使の声は続きます。ペテロは皮なめし職人のシモン(英語サイモン:この人も同じ名前でややこしいのですが)の家に泊まっています。(皮なめし職人と聖書にわざわざ書いているのも理由があると聞いて、びっくり。日本の歴史と同じく、動物の処理をする仕事は卑しい身分の仕事とされていました。)聖書はペテロは分け隔てなく人々に接していた、ということを伝えています。

ペテロがみたヴィジョン

 使徒ペテロにもVisonが起こりました。ペテロは夢をみます。天国が開いて、あらゆる種類の動物が入ったシーツのようなものががハンモックのように吊るされて降りてくるのが見えてきました。その中には四つ足動物もいるし、爬虫類もいるし、鳥もいます。そして声が聞こえてきました。

13 Then a voice told him, “Get up, Peter. Kill and eat.”

そして、声が言いました。「立ち上がりなさい、ペテロ、そして、殺して食べなさい」

使徒の働き10章13節 Acts NIV 10:13 日本語訳はNobuko。これは英語そのままです。英語で聖書を読むと、また日本語と違った印象を受けることもあります。両方読むようにしています。

それに対してペテロは

14 “Surely not, Lord!” Peter replied. “I have never eaten anything impure or unclean.”

「私にはできません、神様!今まで、一度も清くないものや汚れたものを食べたことがないのですよ!」

15 The voice spoke to him a second time, “Do not call anything impure that God has made clean.”

2回目の声が聞こえてきました。「神様が清めたものを、清くないと言ってはなりません」

16 This happened three times, and immediately the sheet was taken back to heaven.

こんなことが3回あったあと、すぐに動物たちが入っていたシーツが天国へ返されました。

こんな夢をみたペテロは、これはどういう意味があるのだろう、と思いめぐらしているちょうどそのときに、コルネリオが遣わした男たちがシモンの家を見つけて戸口にたって、ペテロと呼ばれるシモンさんはいますか?と尋ねていたのでした。

19 While Peter was still thinking about the vision, the Spirit said to him, “Simon, three men are looking for you. 20 So get up and go downstairs. Do not hesitate to go with them, for I have sent them.”

ペテロはまだ、あれは何だったのだろう、と考えていました。そして、聖霊は言い放ちました。「シモン、3人の男たちがあなたを探しています。さぁ、立ち上がって、階段を下りて行きなさい。一緒に行くのを嫌がってはなりませんよ。その人たちは私が遣わしたのです」

使徒の働き10章 19節

これを聞いてやっと、夢の意味がわかったペテロでした。ペテロはマタイの福音書の中でも3回、イエス様を裏切る発言をしてしまうのですが、ことわざ、「二度あることは三度ある」「三度目の正直」などは、ひょっとしたら、聖書から来たのかもしれない、などとも思ってしまいました。

脱線しましたが、この聖霊の言葉を聞いて、やっと納得したペテロは階段を下りて、コルネリオの3人の部下たちに、どうしてあなたたちは訪ねてこられたのですが?と聞きました。

22 The men replied, “We have come from Cornelius the centurion. He is a righteous and God-fearing man, who is respected by all the Jewish people. A holy angel told him to ask you to come to his house so that he could hear what you have to say.” 23 Then Peter invited the men into the house to be his guests.

男たちは答えました。「私たちは100人隊長コルネリオの元から来ました。彼は神を恐れかしこみ、ユダヤ人からの人望も厚い、神の前で正しい人です。聖なる天使が彼に言いました。ペテロに家に招いて、話を聞きなさい。」そしてペテロは男たちをゲストとして迎え入れました。

使徒10章22節

当時、ユダヤ人は異邦人と交流することはタブーとする風潮がありました。日本でいう、エタ非人のような位置づけだった皮なめし職人の家に泊まることも厭わなかったペテロですが、外国人の家に行って、外国人のご飯を食べる、というのはユダヤ人の習慣・慣習からは考えられない、と思っていたのでしょう。ですが、先ほどの神様からの様々な動物たちの夢が与えられます。そして3人の男たちが来るタイミング、すべての出会いが整いすぎています。

3度も神様の示唆を受けても、受け入れられなかったペテロ、ですが、最後は神様のメッセージをしっかり受け止め、コルネリオの家に翌朝、数人の同行者と共に向かいます。

ペテロとコルネリオの出会い

ペテロが来たのを見ると、足元にひれ伏して拝みだすコルネリオ。ペテロは彼を起こして言いました。

26 But Peter made him get up. “Stand up,” he said, “I am only a man myself.”

「立ってください。私も一人の人間です。」

そして、ペテロはコルネリオと一緒に言葉を交わしながら家に入り、沢山の人が集まっているのを見て言います。

28 He said to them: “You are well aware that it is against our law for a Jew to associate with or visit a Gentile. But God has shown me that I should not call anyone impure or unclean. 29 So when I was sent for, I came without raising any objection. May I ask why you sent for me?”

皆さんもご存じのように、ユダヤ人は外国人の仲間に入ったり、訪問したりはユダヤ人の律法にそぐわないことです。ですが、神様はどんな人のことも清くないとか汚れているとか、言ってはならない、と示してくださいました。だから、私はためらわずに来たのです。どうして、私を呼んだのか教えてくれますか?

そしてコルネリオは自分がみたVisionの話をしたあと、次のように言いきります。

33 So I sent for you immediately, and it was good of you to come. Now we are all here in the presence of God to listen to everything the Lord has commanded you to tell us.”

なので、私はすぐに使いを送ったのです。本当によく来てくださいました。今、私たちは神様の御前であなたが神があなたにお命じになられたすべてのことをお聞きしようと集まっております。

使徒10章33節

ペテロとコルネリオの出会いの意味ー異邦人伝道のはじまり

これに対してペテロも言います。

34 Then Peter began to speak: “I now realize how true it is that God does not show favoritism 35 but accepts from every nation the one who fears him and does what is right. 36 You know the message God sent to the people of Israel, announcing the good news of peace through Jesus Christ, who is Lord of all. 

「ああ、これではっきりわかりました。神様はえこひいきをせず、どの国の人であっても、神を恐れかしこみ、正しいことを行う人は誰でも受け入れられるのです。あなたがたは知っています。神様がイスラエルの人々、子孫に送られた素晴らしいメッセージ。イエス・キリストを通して平和が来たらされる。イエスがすべての神なのです。」Nobuko英語聖書訳

「どの国の人であっても、神を恐れかしこみ、正義を行う人なら、神に受け入れられるのです。神はイエスキリストによって、平和を宣べ伝え、イスラエルの子孫にみ言葉お送りになりました。このイエスキリストはすべての人の主です」新改訳

使徒10章34-36節

使徒の働き10章の気づき、まとめ

英語のまま聖書を読んだあと、日本語訳を読むと、なんだかしっくりこない感覚があるときがあります。上の使徒の働き10章34-36節は聖書の福音がユダヤ人だけのものでなく、イエス様を信じる人は異邦人、外国人であっても誰でも救われる、ということがはっきりと宣べられた大切な聖句です

異邦人でありながらも心から神をうやまうコルネリオ、そしてイエス様の弟子のペテロが出会い、は神様の綿密な計らいに助けられながらも、二人の神様を敬う心が実を結んだ出会い、その結果、今のように聖書が全世界で伝わるようになったです。

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