「聖書からの気づき」人の性質は2000年前から何も変わってないない 

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聖書を歴史書のように、その時代のくらしや文化、歴史的背景も考慮しながら、オンラインでグループ学習しています。使徒の働き5章が私の担当回でした。毎回司会担当者がディスカッション用の問題を考えます。担当になると、やはり準備が必要になるので学びが深くなる、という目的からです。よく耳にする言葉「罪を憎んで人を憎まず」「悪魔のささやき」を聖書を引用して解説してみました。

使徒の働き5章 Act5

使徒(Act)は紀元1世紀後半に書かれたと考えられています。(使徒1:1参照),

使徒5:1~16 アナニヤとサッピラ夫婦はどうして突然死したのか?

アナニヤとサッピラは、バルナバと対照的な人物です。バルバナは4章で登場した人物で、自分の畑を売って使徒たちの活動支援として寄付をしました。バルバナは使徒たちを慕う民衆グループから、大絶賛を受けました。そのあと、アナニヤも自分の資産を売り、その代金の一部を寄付しました。

Act 5:1 ところが、アナニヤという人は、妻のサッピラとともにその持ち物を売り、
Act 5:2 妻も承知のうえで、その代金の一部を残しておき、ある部分を持って来て、使徒たちの足もとに置いた。(新改訳)

With his wife’s full knowledge he kept back part of the money for himself, but brought the rest and put it at the apostles’ feet. (NIV)


きっと、二人は、バルナバが受けたように、人々からの賞賛をあびたかったのでしょう。

聖書は続きます。

Act 5:3 そこで、ペテロがこう言った。「アナニヤ。どうしてあなたはサタンに心を奪われ、聖霊を欺いて、地所の代金の一部を自分のために残しておいたのか。

Act 5:4 それはもともとあなたのものであり、売ってからもあなたの自由になったのではないか。なぜこのようなことをたくらんだのか。あなたは人を欺いたのではなく、神を欺いたのだ。」

この言葉を聞いたアナニヤは突然死してしまうのです!私はこの箇所を読んだとき、びっくりしました。
Act 5:5 アナニヤはこのことばを聞くと、倒れて息が絶えた。そして、これを聞いたすべての人に、非常な恐れが生じた。

このあと、アナニヤの奥さん、サッピラが来ます。

Act 5:7 三時間ほどたって、彼の妻はこの出来事を知らずに入って来た。

Act 5:8 ペテロは彼女にこう言った。「あなたがたは地所をこの値段で売ったのですか。私に言いなさい。」 彼女は「はい。その値段です」と言った。

旦那さんが亡くなったことを知らない、サッピラ。ペテロの質問に、旦那さんと事前に話してたとおり、「はい、その値段です」と答えました。そりゃ、普通そう、言うだろうなぁ、なんて、つい思ってしまいました・・この後、ペテロは言います。

Act 5:9 そこで、ペテロは彼女に言った。「どうしてあなたがたは心を合わせて、主の御霊を試みたのですか。見なさい、あなたの夫を葬った者たちが、戸口に来ていて、あなたをも運び出します。」

この言葉を聞いたのち、彼女も突然死してしまうのです。

Act 5:10 すると彼女は、たちまちペテロの足もとに倒れ、息が絶えた。入って来た青年たちは、彼女が死んだのを見て、運び出し、夫のそばに葬った。
Act 5:11 そして、教会全体と、このことを聞いたすべての人たちとに、非常な恐れが生じた

聖書では、たんたんと書かれているので、そのまま棒読みになってしまいがちなのですが、聖句をひとつづつ、また、何が起こっているのか、と深読みしていくと、すごい話だな、と思うと同時に、今でも日常に起こっているような話だと思いました。

もし、アナニヤが全部を売ったというように見せかけずに、正直に売った代金の一部です、と言っていたら・・もし奥さんのサッピラが、「実は・・」と話していたら、なんて、思ってしまいます。
このような話は現在でも日常茶飯事に起こっていることでは、ないでしょうか?

悪魔のささやき 


アナニヤとサッピラ夫婦は命を奪われるという、厳しい罰を受けてしまいました。彼らは、いいことをしたい、と思う、良心的な方々だったと思うのです。ですが、ちょっと魔が差して売り上げの一部をさぞ、全部を寄付したような態度をしてしまいました。本当に、誰でも心あたりのあることでないでしょうか

「どうして、世界は平和にならないのだろう」という質問を受けたことがあります。

わたしたち「人」はとても惑わされやすい生き物なのです。悪魔はいつもその瞬間をねらっています。

Act 5:3 でペテロが「アナニヤ。どうしてあなたはサタンに心を奪われ~」とアナニヤはいい心を持っているのに、サタンに心を奪われ、と言及します。人を憎まず罪を憎む。聖書の中に、このような例え話が沢山でてきます。2000年も前からこうして書かれ、語り継がれているのに、人は同じことをしています。

教会に行くようになって、こうしたお話を聞いていると、自分がどうしようもない人間に思えて、辛くなることもありました。

今は違ってきました。昔は、自分はそんなに悪くない、とか思っていて、聖書のこうしたお話を聞くと、自分に思い当たる節があるので、ゾワゾワした気持ちになっていたのだと思います。

どうして、今はゾワゾワしなくなったかと言うと、自分は生まれたときから罪深いものなんだ、いつも気を付けてないと、悪のささやきにのってしまう可能性がある、と認識できてきたからだと思うのです。

悪に惑わされないための祈りの聖句

私たちを誘惑に会わせないように守り、 悪から救い出してください。アーメン。

マタイの福音書 6:13 JCB Japanese Contemporary Bible (JCBリビングバイブル)

英語はキングジェームズ版を選びました。

And lead us not into temptation, but deliver us from evil: For thine is the kingdom, and the power, and the glory, for ever. Amen.

Matthew 6:13 King James Bible

家族で祈るとき、よく、この箇所を最後にForever and ever と強調して祈ります。西洋でも食前の祈りなど、繰り返して言うことで、日本の言霊信仰の文化と関連があるのでは、実はシルクロードを通って聖書は伝わっていたけれど、当時の政治宗教勢力に合うように、変えられたのではないか、などと考えてしまいました。

人は生まれながらに罪深いもの、という思いを聖書を引用して私なりの考察を書かせていただきました。

そして、アナニヤとサッピラ夫婦のその後が気になりました。

亡くなったアナニヤとサッピラは救われるのか?天国?地獄?

聖霊の力が宿った使徒たちはアナニヤとサッピラの小細工を手に取るようにわかり、こうしたことになりました。これは、私たちの目には見えなくても、聞こえなくても、神様はなんでもお見通し、ということを人々に絶対的に見せました。

使徒の11節にこのことを聞いたすべての人たちに、非常な恐れが生じたと書かれています。そりゃ、怖いだろうな、と私も思いました。イエス様を信じている二人なのに救われないの?なんて気持ちが浮かんでしまいました。聖書はその答えも記されていました。

アナニヤとサッピラはイエス様が救い主と信じていたので、彼らの身体は死によってなくなりましたが、その魂は天に返されました。

1Co 5:5 このような者をサタンに引き渡したのです。それは彼の肉が滅ぼされるためですが、それによって彼の霊が主の日に救われるためです。(コリント人への手紙第一5章5節)

罪を憎んで人を憎まず

罪を憎んで人を憎まず、と言いますが、いつまでも、過去にあったいやなことを思って、思い患うより、その起こったことを受け入れ、許すことで、気持ちが穏やかになることが沢山あります

次の聖句は、その現象は神様から約束されたもの、だから、心が安らかになるのだ、なんて思った箇所です。

John 20:23 あなたがたがだれかの罪を赦すなら、その人の罪は赦され、あなたがたがだれかの罪をそのまま残すなら、それはそのまま残ります。」(ヨハネ20章23節)

考察まとめ

聖書の言葉から、私なりの2000年たっても何も変わっていない、悪魔のささやきに弱い、私たちの心の性質や、罪を憎んで人を憎まず、の見解を書かせていただきました。この記事から聖書に興味を持っていただければ、とても嬉しく思います。

使徒の働き5章は アナニヤとサッピラのあと、使徒たちが投獄されるなど、波乱な展開があり、ここでも現在でも起こっていることと同じでは、と考えさせられる、学びと気づきがありました。次回にお話しさせていただきたいと思います。

聖書には、生きるための知恵や指針が沢山、書かれています。まだまだ勉強中ですが、ご一緒に学べていけたら幸いです。


英語の讃美歌 Jesus loves me

音楽は言葉がわからなくても、心にダイレクトに響くときがありますね。だから、何千年も前から神楽だったり、讃美歌だったり、あるのでしょうね。
小さいころか、どこで聞いたか、ドラマの挿入歌だったかも。なぜか、心に響くメロディと歌詞でした。1.5倍モードで聞くのが私のお気に入りです。

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